噛潰・咬潰(読み)かみつぶす

精選版 日本国語大辞典 「噛潰・咬潰」の意味・読み・例文・類語

かみ‐つぶ・す【噛潰・咬潰】

〘他サ五(四)〙
① 噛んでつぶす。
※古文真宝笑雲抄(1525)六「古は麹をかみつふいて酒にする心でかうじと云ぞ」
言葉あくびなどが口から出そうになるのをじっとこらえる。
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一〇「三五郎は口惜(くや)しさを噛(カ)みつぶして」

かみ‐つぶし【噛潰・咬潰】

〘名〙
雷管を餌の中に入れてけものの通路に置き、噛みついて爆発した雷管で傷ついたところをとる猟法。
白毛(1948)〈井伏鱒二〉「道糸も噛みつぶしもある。浮木(うき)も、餌もある」

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