喜子川遺跡(読み)きしがわいせき

日本歴史地名大系 「喜子川遺跡」の解説

喜子川遺跡
きしがわいせき

[現在地名]笠利町宇宿 土盛・喜子川

笠利半島の東海岸から約一七〇メートルほど内陸の、南から北へ延びる台地に形成された砂丘上にある。層序は一二層に区分され、第三層から爪形文土器出土し、第七層から約六千四〇〇年前のアカホヤ火山灰(薩摩半島沖の鬼界カルデラ起源)が検出されていることは、縄文時代草創期に属する爪形文土器(一万二千―一万年前)とは異なる系統のものである可能性が強く、それとは区別して、沖縄諸島のものを含め爪形文系土器とされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報