善がる・良がる・好がる(読み)よがる

精選版 日本国語大辞典 「善がる・良がる・好がる」の意味・読み・例文・類語

よ‐が・る【善がる・良がる・好がる】

〘自ラ四〙 (形容詞「よい」の語幹接尾語「がる」の付いたもの)
① よいと思う。満足する。
※土井本周易抄(1477)四「下は皆陰ぢゃ程に陽をよがるぞ。下卦の主と云程に反すと云心は此で見へたぞ」
② 愉快に思う。得意になる。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一八上「滅多に高価なる洋服を被り、質を八に置き、苦に渋を重ね、以て得色(ヨガリ)たがるしれものもありけり」
快感を感じ、それを態度に表わす。特に性的な快感を声や表情に表わす。
咄本・学習院本昨日は今日の物語(1614‐24頃)「さてさて、あのよがるつらは、なふ、にくや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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