問掛(読み)といかける

精選版 日本国語大辞典 「問掛」の意味・読み・例文・類語

とい‐か・ける とひ‥【問掛】

〘他カ下一〙 とひか・く 〘他カ下二〙
① 問いをしかける。質問しかける。問う。たずねる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※虎明本狂言・雁かりがね(室町末‐近世初)「いづみの者、国をとひかくる」
② 問いはじめる。たずねようとする。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「『エ、関はんと仰しゃるのですか』ト文三はニコニコと笑ひながら問懸けた」

とい‐かけ とひ‥【問掛】

〘名〙 問いかけること。問いかけたこと。
※遠乗会(1950)〈三島由紀夫〉「この思考には何かしら錯雑した問ひかけがあった」

とい‐かか・る とひ‥【問掛】

〘他ラ四〙 問う。たずねる。
※栄花(1028‐92頃)若ばえ「女房のなりなどとひかからせ給て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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