唐洲村(読み)からすむら

日本歴史地名大系 「唐洲村」の解説

唐洲村
からすむら

[現在地名]豊玉町唐洲

貝口かいぐち村の南西、唐洲半島の中央部にあり、北向きに開いた西面にしめの浦に臨む。集落の背後の鞍部を越えると浅海あそう(浅茅湾)に出る。「津島紀略」では加羅須と訓じる。往時浅茅あそう浦を出た遣唐使船が当浦で帆を開いたというが(津島紀事)、唐洲浦は遣唐使に限らずカラ(唐・韓)など外洋に向かう船の泊地とみられ、南風を避けるには良い浦で、北風真っ向から受ける場合は枝浦の妙見みようけん浦に避難した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android