和食庄(読み)わじきのしよう

日本歴史地名大系 「和食庄」の解説

和食庄
わじきのしよう

和名抄」所載の古代の和食郷の地を中心に成立した荘園で、芸西村和食・西分にしぶんうまうえと、安芸市赤野あかの付近を荘域とする。「中右記」嘉保二年(一〇九五)三月六日条に「参殿下(藤原師通)、内覧文書等御出之間面所内覧也、左府被申土左国和食庄事夫工」とあり、和食庄が伊勢神宮の遷宮のための役夫工を課されたことがみえる。しかし翌永長元年(一〇九六)七月二五日条には「晩頭依召参左府、土左国和食庄申文役夫工多被免事令付給」とあり、役夫工は免ぜられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android