和島村(読み)わしまむら

日本歴史地名大系 「和島村」の解説

和島村
わしまむら

面積:三一・六七平方キロ

郡の北部に位置し、北は寺泊てらどまり町、東は与板よいた町、南は出雲崎いずもざき町、西は寺泊町・出雲崎町が細長く地境をなし、わずかに日本海に面する。中央を島崎しまざき川がほぼ北流し、流域水田が開ける。川の東と西側には低い丘陵起伏をなし、浅い谷部に集落が散在する。農耕を主体とし、ことに東・西の丘陵により季節風の影響を受けにくいことから、早場米の生産地として知られる。明治の末に大河津おおこうづ分水の工事が開始されるまでは島崎川舟運が利用され、後背地と新潟湊を結ぶ物資の流通で栄えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報