呪・咒(読み)じゅ

精選版 日本国語大辞典 「呪・咒」の意味・読み・例文・類語

じゅ【呪・咒】

〘名〙
① のろい。呪詛
続日本紀‐文武三年(699)五月丁丑「汲水採薪。若不命、即以呪縛之」
※宇治拾遺(1221頃)一一「袖の内にて印を結びて、ひそかに咒をとなふ」
③ (mantra の訳) 仏語本来真言の意であるが、陀羅尼などの意にも用いる。区別するときは真言を密呪、陀羅尼を総持呪という。
※観智院本三宝絵(984)中「孔雀王咒をならひ行じて霊験をあらはしえたり」

しゅ‐・す【呪・咒】

〘他サ変〙 (「じゅす」とも。「しゅ」は「呪」の呉音、「じゅ」は慣用音) のろう。まじないをする。
太平記(14C後)二四「外道また虚空に向て、且らく呪(シュ)したるに、三の大山出現して、上に百余丈の樹木あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android