吹成(読み)ふきなす

精選版 日本国語大辞典 「吹成」の意味・読み・例文・類語

ふき‐な・す【吹成】

〘他サ四〙
① 息を吹きかけて、出現させる。
書紀(720)神代上(兼方本訓)「時に、水に入りて磐土(いはつつの)命を吹生(フキナス)
② ある状態にするように吹く。
源氏(1001‐14頃)総角「御几帳などを風のあらはに吹なせば、中の宮奥にいり給ふ」

ふき‐なし【吹成】

〘名〙 笛などを、あるやり方で吹くこと。また、その吹き方。
※枕(10C終)二一八「吹く顔やいかにぞ。それは横笛もふきなしなめりかし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android