吹嘘（読み）スイキョ

デジタル大辞泉

すい‐きょ【吹^×嘘】

１ いきを吐くこと。また、いきを吹きかけること。
２ 「推挙」に同じ。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

すい‐きょ【吹嘘】

〘名〙

① いきを吹きかけること。いきを吹き出すこと。また、風が吹くこと。

※三教指帰（797頃）下「夫生死之為_レ海也〈略〉吹_二嘘万類_一、括_二摠巨億_一」

※清原宣賢式目抄（1534）二二条「吹挙、推挙とも吹嘘ともかけり。毛晃に云、出気急曰_レ吹、緩曰_レ嘘。魚なとのあわを上へふきあくるを吹嘘と云」

※造化妙々奇談（1879‐80）〈宮崎柳条〉五「海の吼嘯。風の吹嘘(スイキョ)（〈注〉オト）。雷の震作」 〔隋書‐儒林伝・王孝籍〕

② ＝すいきょ（推挙）①

※明衡往来（１１Ｃ中か）中本「月卿子孫殊望_二朝恩_一。僉議之場可_レ仰_二吹嘘之仁風_一也」 〔顔氏家訓‐名実〕

③ ＝すいきょ（推挙）②

※内閣文庫本建武以来追加‐応安五年（1372）一一月一八日「将又社務出_二非拠吹嘘_一者、経_二奏聞_一改_二所職_一可_レ被_レ補_二器用之仁_一矣」

④ 吹聴(ふいちょう)すること。

※菅家文草（900頃）四・予曾経以聞群臣賦花鳥共逢春之詩「自聞花鳥遠形言、憶昔吹嘘意気温」

出典　精選版 日本国語大辞典