向徳寺(読み)こうとくじ

日本歴史地名大系 「向徳寺」の解説

向徳寺
こうとくじ

[現在地名]嵐山町大蔵

大蔵おおくらの北東部にある。大福山無量院と号し、時宗。創建は鎌倉時代、開山は清阿(宝治二年没)と伝える。その後一時中絶したが、向阿徳音が中興、慶安二年(一六四九)には朱印地高一〇石を与えられたという(風土記稿)。当寺本尊の銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像は国指定重要文化財。この三尊は善光寺式で、それぞれ台座を含めて一鋳。中尊の台座反花に「武州小代奉 冶鋳檀那父栄尊 母西阿息西文」とみえ、宝治三年(一二四九)二月八日の銘がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android