向島(山口県、島)
むこうじま
山口県中南部、防府(ほうふ)市に属す島で、防府平野とは狭い水路を挟んで錦橋で結ばれている。大部分三郡(さんぐん)変成岩からなる地塊状の島。面積8.09平方キロメートル。錦山(354メートル)には無線中継所があり、防府平野や内海沿岸が展望できる。北端の郷ヶ崎(ごうがさき)は小型底引網漁村で、南西端に田ノ浦海水浴場がある。全島タヌキが生息し国の天然記念物に指定されているが、タヌキの生息数は激減している。人口1816(2004)。
[三浦 肇]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例