向かひ火(読み)ムカイビ

デジタル大辞泉 「向かひ火」の意味・読み・例文・類語

むかい‐び〔むかひ‐〕【向かひ火】

燃え進んでくる火の勢いを弱めるために、こちら側からも火をつけること。また、その火。
「火を打ち出でて、―を著けて焼き退けて」〈・中〉
怒る相手以上に怒ってみせて、相手の勢いをおさえること。
「いとうしろめたき御心なりけりと、―つくれば」〈竹河
敵陣のかがり火に対してたく火。
平家生田森に陣を取って―を合す」〈盛衰記三六

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android