名和新田(読み)なわしんでん

日本歴史地名大系 「名和新田」の解説

名和新田
なわしんでん

[現在地名]東根市観音寺かんのんじ

みだれ川扇状地の扇頂付近に位置し、嘉永二年(一八四九)の村明細帳(明治大学刑事博物館蔵)には、観音寺村へ一七町、猪野沢いのさわ村へ三二町、沼沢ぬまざわ村へ二二町、後沢うしろざわ村へ一〇町、万善寺ばんぜんじ村へ一六町とある。村名は開発者である野川のがわ村の名和善右衛門の姓にちなむ。初め幕府領、安政二年(一八五五)以後松前藩領。天保年間(一八三〇―四四)名和善右衛門が開発した新田をさし、観音寺村・野川村・東根村の一部であったが、天保六年代官大貫次右衛門の検地で分村して成立。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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