吉野谷村(読み)よしのだにむら

日本歴史地名大系 「吉野谷村」の解説

吉野谷村
よしのだにむら

面積:一四二・八九平方キロ

石川郡の中東部に位置し、東は大笠おおがさ(一八二一・八メートル)おいずるヶ岳(一八四一・四メートル)妙法みようほう(一七七五・六メートル)などの白山山系の稜線によって、富山県上平かみたいら村・岐阜県白川しらかわ村に接する。西は北流する手取川を挟んで鳥越とりごえ村、南は北西流する支流尾添おぞう川を挟んで尾口おくち村、北は河内かわち村。田・畑・宅地総計は一・八平方キロで、村域の九八パーセントは山林原野が占める。村域の東半分は白山国立公園、北部の一部は獅子吼ししく・手取県立自然公園に含まれる。集落は河岸段丘上に位置し、尾添川沿いに中宮ちゆうぐう、村内を西流する瀬波せなみ川沿いに瀬波、手取川右岸に南から木滑新きなめりしん・木滑・市原いちはら佐良さら吉野よしのがほぼ一直線に点在する。

吉野谷村
よしのやむら

[現在地名]いわき市平吉野谷たいらよしのやさとおか

吉野谷川流域にあり、北は中山なかやま村、北東小泉こいずみ村、東は上高久かみたかく村、南西上矢田かみやだ村。磐前いわさき郡に属した。近世は磐城平藩領。慶長一三年(一六〇八)の岩城領分定納帳(内藤家文書)に吉野谷村とみえるが、「高上高久之内」と注記される。元禄郷帳では高一二二石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報