可もない(読み)べくもない

精選版 日本国語大辞典 「可もない」の意味・読み・例文・類語

べく【可】 も ない

(「べくもあらず」の「あらず」を「ない(なし)」に置き換えたもの)
① 「当然…でない」という否定的判断を表わす。…はずがない。…そうもない。適当でない。
更級日記(1059頃)「時々立ちいでば、何なるべくもなかめり」
② とうてい不可能だという判断を表わす。…できそうもない。…できるはずもない。
源氏(1001‐14頃)真木柱「かうまで思ひすぐすべくもなきけうとさかな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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