精選版 日本国語大辞典 「叩付」の意味・読み・例文・類語
たたき‐つ・ける【叩付】
〘他カ下一〙 たたきつ・く 〘他カ下二〙
① たたいて物にぶつける。はげしくなげつける。また、ぶつけるように強くたたく。たたきふせる。転じて、徹底的にやっつける。
② 幼児の背中を軽くたたいて寝かしつける。
※俳諧・へらず口(不角撰)(1694)「酔ばただ寝たが能い迚敲(タタキ)付〈友露〉」
③ 自分の考えを無理に押しつける。圧迫して従わせる。
④ 激しい勢いで、物などをさし出す。また、激しい調子で相手にものを言う。
※落語・性和善(1891)〈三代目春風亭柳枝〉「尤(もっと)も先方(むかふ)では何んでも要(い)らんと申ますのを私が叩き付けて来ました」
⑤ 仕事などを手早くかたづける。
※雑俳・川柳評万句合‐明和六(1769)礼三「松過の駕一日(いちにち)にたたきつけ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報