古酒庄(読み)ふるさけのしよう

日本歴史地名大系 「古酒庄」の解説

古酒庄
ふるさけのしよう

奈良東大寺領初期庄園。庄名の訓は不明だが、便宜上「ふるさけ」とよんでおく。仁平三年(一一五三)四月二九日の東大寺諸庄園文書目録(守屋孝蔵氏所蔵文書)によれば、延暦一八年(七九九)と弘仁一三年(八二二)に書かれた当庄の布絵図各一帖があり、その成立は平安初期にさかのぼる。しかし保元年間(一一五六―五九)の八月日付の東大寺領下野国庄園文書目録(東大寺文書)によれば、絵図および弘仁一二年に国判・郡判を得た条里坪付があり、長徳四年(九九八)の寺用封戸庄園注文に一一月一六日の阿弥陀悔過料として埴埼はにさき村に田一三町弱、一〇月一五日の悔過料として芳賀郡内に水田九九町余があったと記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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