古保村(読み)こぶむら

日本歴史地名大系 「古保村」の解説

古保村
こぶむら

[現在地名]金沢古府こぶ一―三丁目・古府町・進和町しんわまち古府西こぶにし

黒田くろだ村の北西伏見ふしみ川下流西岸に位置し、東は高畠たかばたけ村。古府とも記し、「こぼ」ともよんだ。天正一一年(一五八三)前田利家が家臣種村三郎四郎に与えた知行所付(拾遺温故雑帖)に「五拾九町参段小 古保村 此米千七百八拾俵」とみえる。同一四年一月二二日利家は当村など一五ヵ村に佐那武かなたけ明神社(現大野湊神社)の再輿に尽力するよう命じた(「前田利家印判状」大野湊神社文書)正保郷帳では高九一七石余、田方五一町八反余・畑方九町三反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高九九二石・免六ツ一歩(三箇国高物成帳)。延宝元年(一六七三)には五七石の検地出高があり、一方で七歩の引免があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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