口宇賀村(読み)くちうがむら

日本歴史地名大系 「口宇賀村」の解説

口宇賀村
くちうがむら

[現在地名]平田市口宇賀町

国富くんどみ村の北西に位置する。西の奥宇賀おくうが村とともに、古代出雲郡宇賀うか郷、中世宇賀郷の遺称地。「くちうか」ともいう。弘長三年(一二六三)八月五日の関東下知状(鰐淵寺文書)によると鰐淵寺別当頼永代実禅と宇賀郷地頭頼益が同郷内「山口」と同寺の寺中住人支配をめぐる争いを起こしているが、この山口は当地にあたるか。近世の郷村帳類でみると、寛文年中(一六六一―七三)頃までは出東しゆつとう(出雲郡)、以降は楯縫たてぬい郡に属した。慶長七年(一六〇二)の出東郡宇賀村御検地帳が残されているが、この宇賀村は当村のことと思われ、高四三一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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