受渡（読み）うけわたし

精選版 日本国語大辞典

うけ‐わたし【受渡】

〘名〙

① 受け取ることと引き渡すこと。やりとりすること。受取渡し。

※澪（1911‐12）〈長田幹彦〉三「艀券の受渡しがすんでしまふと」

② 売った品物を代金と引換えに買い主に引き渡すこと。証券や商品の売買取引では、売り方が目的物を、買い方が代金を、相互に提供してその取引を決済すること。

※金（1926）〈宮嶋資夫〉四「受渡(ウケワタ)しを十日許りの先に控えてゐる買方は、途方に暮れた」

③ 言葉をやりとりすること。特に、演劇で、せりふを俳優の一人から他の人に引きつがせること。

※青春（1905‐06）〈小栗風葉〉春「崖下に打付ける浪音の烈しいのとで、話の受渡に骨が折れる」

出典　精選版 日本国語大辞典

投資信託の用語集

受渡

金融商品の売買において決済を行うこと。約定（売買契約）に基づいて、買い手が代金の支払いを行い、売り手が金融商品を渡すこと。

出典　（社）投資信託協会