取除（読み）とりのける

精選版 日本国語大辞典

とり‐の・ける【取除】

〘他カ下一〙 とりの・く 〘他カ下二〙

① おおっているもの、上にあるもの、表面にあるもの、また、邪魔になるものなどを取ってほかの場所へ移す。のぞきさる。排除する。とりのぞく。

※宇津保（970‐999頃）蔵開下「くしの箱、ふたをとりのけて」

② 特に、よいものなどを、取り出して別に残しておく。

とり‐のけ【取除】

〘名〙

① 取りのけること。除外。

② 例外。

※吾輩は猫である（1905‐06）〈夏目漱石〉六「送籍は吾々仲間のうちでも取除けですが」

とり‐のぞ・く【取除】

〘他カ五（四）〙 ＝とりのける（取除）①

※小説神髄（1885‐86）〈坪内逍遙〉下「此不都合を取除(トリノゾ)きて」

出典　精選版 日本国語大辞典