取遣(読み)とりやり

精選版 日本国語大辞典 「取遣」の意味・読み・例文・類語

とり‐やり【取遣】

〘名〙
① 取り除くこと。かたづけること。
※枕(10C終)一八四「殿まゐらせ給ふなりとて、散りたるものとりやりなどするに」
② 受け取ったり、与えたりすること。やりとり。贈答授受
※応永本論語抄(1420)堯曰第二〇「先王は是を乱らずして同斗量にてとりやりするなり」
交際。つきあい。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「仲間の取遣(トリヤリ)はあがったり大明神」

とり‐や・る【取遣】

〘他ラ四〙 取り除く。取りのける。
源氏(1001‐14頃)野分「紛るる物どももとりやりたれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「取遣」の読み・字形・画数・意味

【取遣】しゆけん

取舎

字通「取」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android