取も敢えず(読み)とりもあえず

精選版 日本国語大辞典 「取も敢えず」の意味・読み・例文・類語

とり【取】 も 敢(あ)えず

あまりに急なので、するべき事をゆっくりとすることができない。何とも処置のしようがない。多く副詞的に用いる。
古今(905‐914)雑上・八九六「さかさまに年もゆかなんとりもあへずすぐるよはひやともにかへると〈よみ人しらず〉」
大鏡(12C前)五「御兄たちはとりもあへずほろび給にしにこそ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android