去ぬる(読み)さんぬる

精選版 日本国語大辞典 「去ぬる」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぬる【去ぬる】

連体〙 (動詞「さる(去)」の連用形「さり」に完了の助動詞「ぬ」の連体形の付いた「さりぬる」の変化した語) すぎさった。前の。去る。すぐる。多く、年月日行事などを表わす語の上に付けて用いる。
平家(13C前)四「宮は〈略〉六度まで御落馬ありけり。これはさんぬる夜、御寝(ぎょしん)のならざりしゆゑなりとて」

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