原田一道(読み)はらだ いちどう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「原田一道」の解説

原田一道 はらだ-いちどう

1830-1910 幕末-明治時代の兵学者,軍人
文政13年8月20日生まれ。原田熊雄祖父。備中岡山新田(鴨方)藩士江戸で洋式兵学をおさめる。文久3年(1863)池田長発(ながおき)にしたがい渡欧し,兵書を収集,購入。のち兵学大学校教授,砲兵局長などをつとめ,明治14年陸軍少将。貴族院議員。明治43年12月10日死去。81歳。別名に駒之進,敬策。

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朝日日本歴史人物事典 「原田一道」の解説

原田一道

没年:明治43.12.8(1910)
生年:天保1.8.21(1830.10.7)
明治期の陸軍軍人。岡山藩医原田碩斎の長男,孫に原田熊雄(西園寺公望の政治秘書)。文久3(1863)年フランス,オランダ留学,幕末に兵学者として活躍した。砲術に長じ,明治新陸軍でも砲術面の発展に貢献している。明治14(1881)年少将となり,以後昇進はなかったが元老院議官,貴族院議員を務め,男爵位も授けられた。

(田中宏巳)

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