原価・元価(読み)げんか

精選版 日本国語大辞典 「原価・元価」の意味・読み・例文・類語

げん‐か【原価・元価】

〘名〙
① 製品を完成させるまでに消費した財貨および用役を単位当たりに計算した価(あたい)。生産費。コスト。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵増税「米国の精糖之は原価が高いので今迄余り来なかった」
② 仕入れの値段。財またはサービスを取得した時の価格。歴史的原価または取得原価ともいう。⇔時価
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉再度米国行「官金を以て沢山に買入れ、日本に持て帰て原価(ゲンカ)でドシドシ売て遣らう」 〔剪燈新話‐富貴発跡司志〕
③ もとの値段。
江戸繁昌記(1832‐36)三「原価は四銖、今之が三分を除て、現金三銖有奇、還し奉る。請ふ収めよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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