南小島・北小島(読み)みなみこじま・きたこじま

日本歴史地名大系 「南小島・北小島」の解説

南小島・北小島
みなみこじま・きたこじま

尖閣せんかく諸島の島で行政的には石垣市登野城とのしろに所属。魚釣うおつり島の東約六キロに位置し、南・北両島の間は約二七〇メートル。いずれも高島で、南小島は面積〇・四平方キロ、西北西から東南東方向に長軸をもつ楕円形状の島で、東部と西部に山が、中央部に隆起サンゴ礁の低平地があり、最高標高は西部の一四六・九メートル。北小島は面積〇・三七平方キロ、北北西から南南東方向に長軸をもつ長方形状の島で、最高標高は北部の一二四・五メートルの岩山。海岸の大部分は海食崖になっており、北東海岸と北西海岸に隆起サンゴ礁の低平地がある。両島とも地質的には魚釣島と同じ中新世前期と推定される砂岩層を主とする。両島合せて方言ではシマグヮー(小さい島)といい、海鳥類が多く生息するのでとり島ともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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