半搗米(読み)はんつきまい

精選版 日本国語大辞典 「半搗米」の意味・読み・例文・類語

はんつき‐まい【半搗米】

〘名〙 米の栄養分を残すために、普通の半分ほどしか精米していない米。半搗きにした米。
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉長命の秘訣「半搗米(ハンツキマイ)を食べなくとも、カルシウムを飲まなくても」

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世界大百科事典(旧版)内の半搗米の言及

【米】より

…しかしB1やB2は胚芽やぬか層に多く分布し,胚乳では少ないので,玄米と精米では含量が著しく違う。イネ【竹生 新治郎】
[食用]
 白米の精白歩留りが90~92%であるのに対して,歩留りが95~96%のものを半搗米または5分搗米,93~94%のものを7分搗米と呼んでいる。また,胚芽を残してぬか層のみを除いたものを胚芽米と呼んでいる。…

【精米】より

…玄米からぬか層および胚芽を除去したものをいう。玄米組織のなかでぬか層の比率は重量で5~6%,胚芽は2~3%であり,精米機でぬか層,胚芽を十分に除去した精米(完全精米ともいう)の搗精(とうせい)歩留りは普通91~92%である。これに対し搗精の程度を軽くし,ぬか層,胚芽の約50%を除いたものを五分搗精米(半搗(はんつき)米),約70%を除いたものを七分搗精米といい,それぞれ搗精歩留りは96,94%であるが,最近ではほとんど使われておらず,一般に市販されているものはぬか層,胚芽を十分に除去した完全精米である。…

※「半搗米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」