半役(読み)はんやく

精選版 日本国語大辞典 「半役」の意味・読み・例文・類語

はん‐やく【半役】

〘名〙
① 正規の課役本役)の半分。半分の負担
※蜷川文書‐三集・康正元年(1455)九月一八日「被定置諸酒屋役条々事於新加在所者、六ケ度、可半役、至以後者、為本役其沙汰
江戸時代軒別賦課を軽減された下級百姓

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の半役の言及

【一軒前】より

…日本の伝統的社会の構成単位は個人ではなく,家にあったので,個人の一人前に対して,家の一軒前という言葉があったといってもよいであろう。一軒前は一戸前ともいうが,これらの言葉のみが単独で意味をもって使用されることはほとんどなく,半軒前,半戸,半役など,常に一軒前でない家の存在を示す語と対になっている。一軒前と半軒前の区別は,寄合の座順の上下,発言権の強弱,共有地利用の資格の有無,収益配分比率の差,神社祭祀への参加資格の相違あるいは諸経費賦課額の多少などに示される。…

※「半役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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