半平・半片(読み)はんぺん

精選版 日本国語大辞典 「半平・半片」の意味・読み・例文・類語

はんぺん【半平・半片】

〘名〙 すりつぶした白身魚に、山の芋のすりおろしなどを加えて下をたいらに形づくり、ゆでるか蒸すかしたもの。はんぺい。
※合類日用料理抄(1689)四「はんへん 一、山の芋一盃すりて 一、たうふ一盃同 一、魚六分すりて 右三色能すり合、塩加て料理好次第」
[語誌](1)豆腐料理として「はんべん」(半弁)が中世後期の節用集などに見られるが、「はんぺん」との関係は明らかではない。
(2)近世中期から後期にはハンペイが用いられることが多い。明治期以降、東京地方ではハンペンとすることが多く、次第にこちらの語形が定着した。

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