千眼寺跡(読み)せんげんじあと

日本歴史地名大系 「千眼寺跡」の解説

千眼寺跡
せんげんじあと

[現在地名]鹿児島市常盤町

屏風迫びようぶざこ(現鶴丸高校裏)にあった黄檗宗寺院。山城萬福まんぷく(現京都府宇治市)末。万徳山と号し、本尊は釈迦如来坐像(伝武田信玄の守護仏)と千手観音坐像(伝島津家久の持仏)であった。文化二年(一八〇五)鹿児島藩主島津重豪が荒田あらた村にあった千条山千眼寺(寿国寺末)という廃寺を移し、江戸瑞聖ずいしよう(現東京都港区)若仲を開山とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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