千早街道(読み)ちはやかいどう

日本歴史地名大系 「千早街道」の解説

千早街道
ちはやかいどう

南河内地方と大和を結ぶ道で、金剛山南西方の鞍部にあたる千早峠(標高七八〇メートル)を越え、急峻かつ尾根道の部分が多い。千早峠は河内長野市と奈良県五條ごじよう市にまたがり五条峠ともいう。

近世には東高野街道から現富田林とんだばやし市の喜志きし村で分岐し、同市内川面かわづら辺りで石川を渡って東岸を南進、石川の支流千早川沿いに北大伴きたおおとも村・南大伴村を経て、現河南かなん町の寛弘寺かんこうじ村・神山こうやま村、現千早赤阪村の森屋もりや村と千早川筋を通り、東坂あずまざか村・千早村より谷奥の千早峠に向かったと考えられる(河南町誌・千早赤阪村誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android