千日聖六坊跡(読み)せんにちひじりろくぼうあと

日本歴史地名大系 「千日聖六坊跡」の解説

千日聖六坊跡
せんにちひじりろくぼうあと

[現在地名]南区千日前二丁目

千日墓所にあって、墓所の管理と葬送をつかさどった聖の居所をいう。東の坊・西の坊・中の坊・隅の坊・南の坊・北の坊の六坊があった。文化一〇年(一八一三)の南の坊を除く五坊の相続書(成舞家文書)には、東の坊・西の坊・隅の坊の三坊は、元和七年(一六二一)町奉行の命令で三津寺みつてら町より移転してきたと記される。当時墓所は三津寺町畳屋たたみや町の間にあったとも伝える。また東・中・隅の三坊が宗阿弥を祖としており、もとは一つであったと推定される。宝暦四年(一七五四)の書上によると、難波なんば村の聖の高は八石五斗五升三合で反別九反一畝一〇歩・取米四石九斗一合。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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