千把・千歯(読み)せんば

精選版 日本国語大辞典 「千把・千歯」の意味・読み・例文・類語

せん‐ば【千把・千歯】

〘名〙 刈り取った稲、麦の穂から、籾(もみ)をしごきとる農具。先のとがった幅一・五センチメートル、長さ四〇センチメートル程の鉄片を二〇本ぐらい櫛(くし)の歯のように固定してならべ、そのすき間に稲、麦の穂をはさんで引き抜いて籾だけ落とすもの。元祿年間(一六八八‐一七〇四)に発明された。在来扱箸(こきばし)に比べて能率が上がるところからの名称。せんばごき。ごけだおし。

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