十四山村(読み)じゆうしやまむら

日本歴史地名大系 「十四山村」の解説

十四山村
じゆうしやまむら

面積:九・九〇平方キロ

海部郡の南部に位置する。東は善太ぜんた川に接し、南は飛島とびしま村に、南西いかだ川を隔て弥富やとみ町に、北は善太川を境し蟹江かにえ町・佐屋さや町に連なる。木曾川の三角州に新田として造成された海抜零メートル地帯のため、常に洪水・暴風と戦った歴史をもつ。昭和三四年(一九五九)伊勢湾台風で、二ヵ月間全村浸水し三六名の人命を失ったが、この経験を生かして用排水路の整備と排水機完備により今日の大をなすに至った。

明治二二年(一八八九)佐古木さこぎ新田・又八またはち新田・鎌倉かまくら新田・六条ろくじよう新田・鮫ヶ地さめがんじ新田・阪中地さかなかじ新田・馬ヶ地うまがんじ新田・子宝こだから新田・西蜆にししじみ村・東蜆村・竹田たけだ新田・四郎兵衛しろうべえ新田・亀ヶ地かめがんじ新田・下押萩しもおしはぎ村・上押萩村・海屋かいおく新田が合併されて十四山村となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報