北条八幡宮(読み)ほうじようはちまんぐう

日本歴史地名大系 「北条八幡宮」の解説

北条八幡宮
ほうじようはちまんぐう

[現在地名]北条町北尾

北尾きたお集落の南西八幡山はちまんやまにある。旧村社で、祭神は誉田別尊など四神。貞観七年(八六五)豊前宇佐八幡宮からの勧請と伝える。保元三年(一一五八)一二月三日の官宣旨(石清水文書)にみえる山城石清水いわしみず八幡宮の別宮山田やまだ別宮の後身とする説が有力である。弘安六年(一二八三)紀秀員の遺志により「北条郷山田八幡宮」に鐘が奉納されている(同年三月一五日「紀秀員鋳鐘願文」伯耆民談記)。秀員については明らかでないが、島の堤しまのつつみ城主山田氏は紀氏の流れを汲むと伝える(「御家中系図」岩国徴古館蔵)。なお現在当宮にある鐘は江戸時代に改鋳されたもの。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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