北村城跡(読み)きたむらじようあと

日本歴史地名大系 「北村城跡」の解説

北村城跡
きたむらじようあと

[現在地名]伊賀町中柘植

中柘植なかつげに北村氏里の城と山の城とよばれる二つの城跡がある。里の城は集落の北部にある平城で東西八〇メートル、南北七〇メートルの規模で、南を除く三方に土塁と空堀を残す。山の城は里の城の北西約四〇〇メートル、三〇メートルほどの高さの丘陵端にあって上柘植・野村のむら・下柘植方面を見渡せる。規模は東西八〇メートル、南北一〇〇メートル、四周に土塁を残す。「三国地志」に北村氏堡二所とあるのはこの二つをさすと思われる。北村氏は「満済准后日記」正長二年(一四二九)二月一六日条と二三日条に、伊賀柘植三方の一人として出てくる(→福地城跡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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