北川(旧町名)(読み)きたがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「北川(旧町名)」の意味・わかりやすい解説

北川(旧町名)
きたがわ

宮崎県北部、東臼杵(ひがしうすき)郡にあった旧町名(北川町(ちょう))。現在は延岡市(のべおかし)の北部を占める地域。旧北川町は1972年(昭和47)町制施行。2007年(平成19)延岡市に編入。旧町域は大分県境に接する。北川、祝子(ほうり)川流域に属し、大部分が山地で大崩山(おおくえやま)、可愛岳(えのだけ)などが知られる。JR日豊(にっぽう)本線、国道10号、326号が通じる。南部の長井は古代日向(ひゅうが)駅家(えきか)の一つで、荘園(しょうえん)長井院(ながいのいん)も置かれた。可愛岳の麓(ふもと)には円墳があり、可愛御陵参考地である。林業が中心で、シイタケアユなどを産する。八戸(やと)では紅谿石(こうけいせき)とよばれる硯石(すずりいし)を産出する。中心地は熊田。

[横山淳一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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