北宮沢村(読み)きたみやざわむら

日本歴史地名大系 「北宮沢村」の解説

北宮沢村
きたみやざわむら

[現在地名]古川市北宮沢

栗原郡に属し、北は清滝きよたき村、南は雨生沢あみようざわ村、東は清水沢しみずさわ村、西は玉造たまつくり上野目かみのめ(現岩出山町)に接する。宮沢村の北のはずれであったが、宝永年間(一七〇四―一一)の初め頃分村したという(栗原郡旧地考)。しかしすでに正保郷帳に村名があり、田一八貫七五四文・畑二貫四四文とあり、ほかに同所新田七貫九七〇文がある。「安永風土記」によれば、田四六貫五〇六文・畑五貫二一〇文で、蔵入は四六貫七三五文、給所は四六貫七三五文、人頭一九人(うち沽却禿五)のうち寛永一八年(一六四一)の竿答百姓は八人、家数一九、男五五・女四四、馬三八とあり、「当村一円用水」の堤三二・堰一一が書上げられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報