北中之町(読み)きたなかのちよう

日本歴史地名大系 「北中之町」の解説

北中之町
きたなかのちよう

[現在地名]堺市材木ざいもくひがし一―二丁

北材木きたざいもく町の東にあり、山口やまのくち筋を挟む両側町。南は北糸屋きたいとや町。本源院道祐(一二五〇―一三四六)開基という真宗しんしゆう寺は、文明二年(一四七〇)再建当時は「境北庄山口中町」にあったことが、同寺蔵親鸞上人絵伝裏書に「摂州住吉郡境北庄山口中町 願主釈道見」とあることから知られ、山口中町は当町のことと考えられる。足袋屋たびや町の異称もある(申唱之町名「堺市史」所収)。元禄二年(一六八九)堺大絵図には「北中之町」とあり、東頬一一筆・西頬一五筆で、町会所は西頬なかほどに東六間ひがしろつけん筋に面して所在。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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