動転・動顛(読み)どうてん

精選版 日本国語大辞典 「動転・動顛」の意味・読み・例文・類語

どう‐てん【動転・動顛】

〘名〙
① (動転) うつりかわること。移動・転変すること。
※中臣祓訓解(12C後)「境界風不動転、心海湛然无波浪
② びっくりして度を失うこと。非常に驚きあわてること。仰天。
申楽談儀(1430)音曲心根「心隙なく謡(うたひ)を用意し持ちたる、かくてこそどうてん有まじけれとて、褒美せられし也」
金色夜叉(1897‐98)〈尾崎紅葉〉前「母子は動顛して殆ど人心地を失ひぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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