助記的記号法(読み)じょきてききごうほう(英語表記)mnemonic notation

図書館情報学用語辞典 第5版 「助記的記号法」の解説

助記的記号法

記憶しやすい記号法のことで,以下のような種類がある.〈1〉同じ概念が異なるクラスで現れるとき,それらを同一の記号で表す.例えば,日本十進分類法における,810(日本語),910(日本文学)のように.このようなことは,記号の合成を行う分類法ならば当然のごとく起こる.列挙型分類法でも,多くの場合補助表を用いたりして若干の記号合成を行うので,このような効果が生じる.〈2〉クラスの名称をそのクラスの名辞頭文字からとる.例えば,書誌分類法において化学(chemistry)をCとするように.〈3〉発音しやすい音節で記号を表現する.例えば,London Education Classification(LEC)の記号法のBasv(頭脳流出),Jib(試験)のように.なお,記憶しやすい記号法の性質を助記性(memorability,mnemonics)ということがある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android