剣幕・権幕(読み)けんまく

精選版 日本国語大辞典 「剣幕・権幕」の意味・読み・例文・類語

けん‐まく【剣幕・権幕】

〘名〙 (もと、「険悪(けんあく)」の連声「けんまく」か) 怒ったすさまじい顔つきやふるまい。はげしい態度。険相。見脈(けんみゃく)
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三「大さうな見脈(ケンマク)だ」
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏「花山院家系統を汚す者は縁を切るとか何とか、相変らず然う云った険脈(ケンマク)で居るのだから」
[補注]ふつう、「剣幕」「権幕」の字を当てるが、他に「見幕」「見脈」「険脈」などと当てることもあった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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