別聚符宣抄(読み)べっしゅうふせんしょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「別聚符宣抄」の意味・わかりやすい解説

別聚符宣抄
べっしゅうふせんしょう

太政官符(だいじょうかんぷ)、宣旨(せんじ)などを集めたもので、902年(延喜2)より971年(天禄2)までのもの約130通を収める。原本は、広橋家に伝来した鎌倉時代書写の孤本で、国立歴史民俗博物館が現蔵する。首尾を欠くため原書名は不明であるが、『類聚(るいじゅう)符宣抄』と類似するところから『符宣抄(別本)』ともいわれる。刊本は『(新訂増補)国史大系所収のものだけで、本書の名はその命名による。

[皆川完一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例