別印村(読み)べついんむら

日本歴史地名大系 「別印村」の解説

別印村
べついんむら

[現在地名]今立町別印

八石はちこく村の東南にあり、月尾つきお谷の谷奥に位置する。当地には越前国の安国寺という別印山日円にちえん寺があったが、中世末期に廃絶した。慶長三年(一五九八)の別印村検地帳(内田家文書)では村高七七・五九三石で、正保郷帳によるとその内訳は田方五〇石余・畠方二六石余。その後、承応三年(一六五四)に五九石二斗余の改出しがあり村高は一三六石八斗余に増加した。安永六年(一七七七)の別印村内検見御案内帳(同文書)によると田方九五石余・畠方四一石余。寛政元年(一七八九)の別印村五人組帳(同文書)では、本百姓二〇軒・水呑六軒で、村高のうち六石五斗余は轟井とどろい村の矢部藤左衛門の越石であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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