初原村(読み)はつばらむら

日本歴史地名大系 「初原村」の解説

初原村
はつばらむら

[現在地名]松島町初原

桜渡戸さくらわたしど村の北に位置し、尾鹿おしかもり山系白坂しらさか山系の中間平地を貫流するうら(現桜川)流域集落が形成されている。高城たかぎ宿で石巻いしのまき街道から分岐した吉岡よしおか路が当地初原天神社前を通り、大谷おおや(現黒川郡大郷町)を経て吉岡宿(現同郡大和町)に通じていた(塩松勝譜)正保郷帳に初原村とみえるが、初原天神社蔵の正徳三年(一七一三)の棟札には鳩原はとはら村とみえる。年未詳の相馬一族闕所地置文案(相馬文書)の胤村の女子の項にみえる「高城保内根崎村三十貫文 鴿原村弐十五貫文」の鴿原はとはら村は当地であろう。

初原村
はつばらむら

[現在地名]大子町初原

おし川の支谷初原川の中流域にあり、北は左貫さぬき村・槙野地まぎのち村。古くは鍬柄くわがら村の一部で、「水府志料」の左貫村の条に「往古鍬柄村と申たる時は、今の初原村も一村なるよし。今初原村に花室明神の鳥居跡あり。字を鍬柄田といふ」とある。寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「初原村」とみえる。「新編常陸国誌」によると天保一三年(一八四二)検地では田畠六八町余、分米六〇一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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