分子ポンプ(読み)ブンシポンプ

デジタル大辞泉 「分子ポンプ」の意味・読み・例文・類語

ぶんし‐ポンプ【分子ポンプ】

高速の回転体に接する気体分子が、粘性により一定方向に移送されるのを利用して真空状態をつくるポンプ

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精選版 日本国語大辞典 「分子ポンプ」の意味・読み・例文・類語

ぶんし‐ポンプ【分子ポンプ】

〘名〙 (ポンプはpomp) 高速回転体と接している気体が、その粘性や摩擦により運動することを利用した真空ポンプ

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化学辞典 第2版 「分子ポンプ」の解説

分子ポンプ
ブンシポンプ
molecular pump, turbo molecular pump

高速に回転している壁を用いて気体分子に一定方向の運動量を与えることにより,排気能力をもたせた機械ポンプであり,W. Gaedeによって発明されたものと,W. Beckerによって発明されたターボモレキュラーポンプとがある.現在ではもっぱら後者が使われている.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分子ポンプ」の意味・わかりやすい解説

分子ポンプ
ぶんしポンプ

分子真空ポンプ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の分子ポンプの言及

【真空ポンプ】より

…真空ポンプは1基で1atm以下の全領域にわたる真空を作りだす機能はもたず,2基以上のものを組み合わせる必要がある。この場合,排気気体を大気に放出させる補助ポンプを併用し,高真空を作りだすポンプをとくに高真空ポンプと呼び,拡散ポンプ,分子ポンプなどがある。補助ポンプには油回転ポンプ,ソープションポンプなどがある。…

※「分子ポンプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」