出茶(読み)だしちゃ

精選版 日本国語大辞典 「出茶」の意味・読み・例文・類語

だし‐ちゃ【出茶】

〘名〙 煎(せん)じ出して飲む茶。せんじちゃ。隠元茶
※俳諧・七百五十韵(1681)六「生前出し茶一盃の露〈正長〉 物とては烏梯(あまぼし)ばかりや残るらん〈如泉〉」

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世界大百科事典(旧版)内の出茶の言及

【煎茶】より

…露地栽培で日光を遮蔽せずに,自然のままで育てた若芽でつくる。本来は茶葉を粉末にして湯でかきまぜて飲む抹茶に対して,茶葉に湯を注いで浸出させて飲む方式の茶を指した語で,煎じ茶,出茶(だしちや)とも呼ばれた。《煎茶仕用集》(1756)は近江信楽(しがらき)産の16種の銘柄を挙げ,〈日東煎茶此産第一とす〉と,煎茶は信楽産が最良であるとしている。…

※「出茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」