冴行(読み)さえゆく

精選版 日本国語大辞典 「冴行」の意味・読み・例文・類語

さえ‐ゆ・く【冴行】

〘自カ四〙
① だんだん冷えていく。
※二度本金葉(1124‐25)冬「衣手のさえゆくままに細枝(しもと)ゆふ葛城山に雪はふりつつ〈源俊頼〉」
② (月の光などが)しだいに澄んでいく。だんだん澄んではっきりしていく。
※新勅撰(1235)秋下・三二七「月のいろもさえゆく空の秋風にわが身ひとつと衣うつなり〈土御門院小宰相〉」

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